カレンダー
カテゴリ
以前の記事
フォロー中のブログ
しょんぼり日記
三十路鉄馬奮闘記 田舎と海と空 leviath ++ TamaBlog ++ ナギヲWorks Fuxokあれこれ まいにち酒飲み 沖縄に行こう 今度までには 極端女のだるだる話。 Welcome to m... その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
|
2004年 10月 27日
沖縄の報告が遅れてはいるんですが、気になっていた件の判決が出たようなので
その、お話しをさせてください。 予想通りの展開です。 国立の高層マンションの訴訟の事。私、以前この近所で賃貸マンションの仕事をしていたことがあり、この行方について非常に気になっておりました。 私がやっていた物件は都市計画上は最高高さ10m以下の建物しか建てられない「第一種低層住居専用地域」という場所だったので3階建ての賃貸マンションをやっていました。この明和地所のところは、計画段階では高層で建てられる土地だったわけです。建築という行為は専用住宅以外の大半の建物が経済行為です。ですから美しい建物を造ることも大切ですが、最優先はいかに大きな面積が確保できるかが設計者の腕の見せ所でもあるわけです。貸せる面積が1平米でも大きくなれば年間の収入ではずいぶんと違ってきますから、マンションやテナントオフィス等を計画する場合どういう形にすれば最大の面積が作れるか建築法規をかいくぐって試行錯誤します。 訴えられている明和地所のマンションも当然ながら最大限に面積を確保する計画をした上で販売した場合の利益等を考えて土地を取得したはずです。この計画が着工されてから国立市は条例を作り、高層建築物を建てられないようにしました。実はこのころ、K党の女性市長が誕生した時と重なります。国立市といえばK党が圧倒的な力を持っている土地柄であり、以前話題にもなった国旗掲揚+君が代斉唱の件でもめたのも同じ頃です。 建築の法規というのは条例も含めて結構頻繁に改正が行われています。それでは建ててしまっている場合はどうするのかというと、当然そういうケースについての条文があります。基本的には法律が制定されてから施行されるまでは猶予期間があります。その間に、確認申請を取って着工していれば改正前の法規で計画・施工ができることになります。つまり、今回の国立のマンションに関して言えば、着工まで行っていたため法令上は問題は無いのです。実際のところ、土地を買って、確認申請まで取得し着工してから、役所が気に入らないからという理由で建てられなくされてしまう事が可能になってしまうと怖くて誰も建物が造れなくなってしまいます。 ただし、企業のモラルとしてどうなのか?と問われると果たして一橋大学のある桜並木の美しい町並みの中に高層マンションを建てるのは良いことでは無いとは思います。ただし、それを裁判によって撤去命令することも、また適当ではないと言うことなのです。 地方裁で、撤去命令が出たときには、かなりびっくりもしたのですが、上告されて逆転となり予想通りの展開となりました。最終的にも最高裁まで持ち越してももう変わらないでしょう。その代わりというか、この建物は増築することも大規模な改修工事もできなくなってしまったということです。少しでも増築する場合には新しい法規が適用されるためです。 しかし、国立という土地は意識が高いというか、うるさい人が多いというか...。私が仕事をしていたときもエライ大変でした。最初の内なんてお知らせ看板が3回くらいはがされてしまいました。たかだか10mの賃貸マンション作るだけなのに。 何の関係も無いですが、国立市の名前の由来ってご存じですか?多くの方が知ってると思いますが、国分寺市と立川市に挟まれている市なので、国立市と言うそうですよ。仕事をしているときに初めて知りました。
by kensoh
| 2004-10-27 19:16
| 建築
|
ファン申請 |
||